残っている歯の数が高齢者の睡眠時間と関係しています!

  • 2018.10.25 Thursday
  • 06:56

 東北大学大学院国際歯科保健学分野の小山史穂子先生(現・大阪国際がんセンターがん対策センター)は、現在の歯の本数が少ない高齢者は、歯の本数が多い人に比べて短時間睡眠や長時間睡眠になるリスクが高い可能性があることを報告しています。

 

 適切な睡眠時間を保つことは健康維持に大変重要なのはご存知の通りです。これまでの研究では睡眠時間は長すぎても短すぎても死亡率の上昇など健康問題につながることが報告されています。

 

 一方、歯の本数が少ない人は噛み合わせが不安定になり、下の顎(あご)が上方に回転して気道を狭め、睡眠時の呼吸を妨げる可能性があることが指摘されています。そこで、小山先生は、日本人の高齢者を対象に、歯の本数と睡眠時間の長さの関連を調べる研究を行いました。

 

 この研究は、7時間の睡眠時間を基準として現在の歯の本数と短時間睡眠(4時間以下)あるいは長時間睡眠(10時間以上)との関連について、65歳以上、2万548人(平均年齢73.7歳)を対象に調べています。

 

 その結果、歯が20本以上の高齢者では、短時間睡眠の割合は2.3%(160人)、長時間睡眠の割合は2.8%(195人)だったのに対し、歯が少ない高齢者ではそれぞれ3.3%(100人)、9.0%(272人)といずれも割合が高いことが分かりました。

 

 また、歯が20本以上の高齢者に比べて歯が少ない人では短時間睡眠であるリスクは1.4倍、長時間睡眠であるリスクは1.8倍であることが明らかになりました。さらに、歯の本数が1〜9本の人でも短時間睡眠のリスクは1.3倍、長時間睡眠のリスクは1.5倍であったそうです。

 

 以上の結果から、小山先生は「歯が20本以上ある高齢者に比べて、10本未満と少ない高齢者では短時間睡眠や長時間睡眠になりやすい可能性がある。高齢になっても歯の健康を保ち、数多くの歯を保持することが適切な睡眠時間を取り続けることにつながると考えられる」と結論づけています。

 

 やっぱり、歯は大事なんですね!